昔、昔の話 続き
2016/09/25
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前回の昔の話の続きです。
祖父が亡くなり、遺言に、父ではなく、自分の面倒を15年近く見てくれた母に全財産を譲ると書いてありました。
まあ全財産と言っても、いなかの古い、古い家と土地です。雨漏りもひどく、改装したくてもお金がなく出来ずにいた家でした。でも幸い土地は角地であと広かったので、更地にして駐車場にしたいという申し入れもあったので家を売り、そのお金は母が受け取り、管理しました。
祖父が亡くなり、当時父の働いていた会社もあまり景気が良くないし、その数年前から母の兄弟が東京で事業を始め、すごく忙しくなってきたので、もしよかったら東京に引っ越してこないか、そうしたら父も事業を手伝ってくれればいいしみたいな話になり、家族は東京に引っ越します。私が小学5年の時です。
今までの話の流れなら…じいちゃん亡くなった時点で、お金受け取って親父は捨てるでしょ?って私なら思うんですが(^^;) 何故か「東京に行って生まれ変わったように働いて家族を大切にする」と約束した父の言葉を信じて、一緒に東京に行っちゃうんですね←またこれも失敗。
母の兄弟(私の叔父)も…自分の妹がかわいいのはわかるんですけど、畑違いの経験も全く無い父を身内だからっていきなり支店の部長にし、最初から給料手取りで50万とかあげちゃうんですよね。それがまたダメ男の父をますますダメにするんですけど~。実際東京では、マンションの家賃分のみ母にお金を渡し、後は全部麻雀や飲みやカプセルホテル代やなんやらかんやら。その他は母がパートしてやりくりしてました。そして仕事は全然せず。
中学生の頃は、本当に父が大嫌いでした。朝私が学校行く時はまだ寝てて、学校から帰るといない。夜も寝る時間になってもいない。その頃は、夜中3時頃帰ってきて朝10時頃まで寝て、そして仕事に行くというなんともふざけた生活をしていました。たまに早く帰ってきても、べろべろに酔っ払ってるし、麻雀で負けたかなんかで機嫌が悪いと当り散らしてきたりして。
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家族で旅行どころか顔さえまともに見た記憶がない中学生時代でした。そして、母もそんな生活にほとほと疲れ果ててきたみたいで、もうこの男を切り捨てようかと本気で考え始めます。もうじゃあ本当に本当に離婚ですね…となった時、また父から泣いて土下座され、その時にとんでもない提案が出されます。
自分は日本にいると誘惑が多くてどうしてもその誘惑に勝てない(ギャンブル中毒?あとアル中)、でも家族の為に本当に生まれ変わって生活したい、なので、外国に移住しないか、と。当時50歳過ぎてた親父でしたが、まさかの海外移住ですか!
実は、父の弟夫婦が、もう何十年も前に海外移住をして成功していました。レストランを数軒経営し、1軒任せるからおいでよ、移民してくるならスポンサーになるよ、と。どこまでいっても他人のふんどしでしか相撲を取らない父です、今度は自分の弟がお膳立てしてくれるからそこに行こうと。
そして、母も…オーケーします。これが最後のチャンスだよ、と。ぶったまげた夫婦ですね(笑) ここで祖父から譲り受け、丸々手付かずで守ってきたお金を持って、海外移住を果たした私の両親なのでした…
こうして私のこの国での生活が始まったのでした。 私の中学卒業を待ってから移住したので、もうかれこれ25年くらい住んでる事になります。
また今度、移住してからの家族のその後を書きますね。
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