海外で生きてる私の暮らしと家計簿

生まれ育った日本を離れ、外国で暮らす私と家族の日々の暮らし、仕事、旅行、家計管理の事など綴ります。

海外移住後の私達家族 続き

      2016/09/25

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昔のお話の続きです。

昔、昔の話
昔、昔の話 続き
そして海外移住後の私達家族

自己破産をし、日本から持ってきた貯金全てと数年前に買ったばかりの家を失った私の両親は、その後小さいアパートに引っ越します。

お金と家は失ったけど、仕事はある。以前みたいにふうふう言いながら給料の7割以上を住宅ローンや光熱費や固定資産税の支払いなど家関係に持っていかれ、他に何もできなかった生活から、身の丈にあった家賃を払う生活を始めた事で、やっと両親に落ち着いた生活が訪れました。父もダメ男ながらこの時期は一生懸命働き、無駄遣いせず、年数を重ねるごとに給料も少しずつ上がり、そのうち母が働かなくても生活できるようになります。

この頃には私も姉もとっくのとうに家を出てました。父と一緒に生活するのは未成年の期間だけで充分!って事で…高校を出るとすぐに大学の近くにアパートを借りた姉を追いかけるように、私も高校を出た後さっさと家を出ました。

結局、生活が落ち着いて何年か経ち、金銭的にも余裕ができると、父はこの国でもギャンブルに手を出すようになり、カジノへ行く生活が始まります。そして、母は最終的にやっと離婚を決意し、父を置いて日本に帰るんですけどね。まあ私はこの時点では成人してて結婚しようかって時だったので、もう勝手にしてくださいという感じで。

姉もこの国を離れ、残ったのは私と父。数年前に認知症になり喉頭がんを患い父は亡くなりました。 亡くなる数年前から別の女の人と一緒にいたらしく、私がそれを知ったのは父が入院した日でした。病室で初めましてと挨拶して。この人に最期の最期まで面倒見てもらい、葬式では私よりこの人と彼女の大学生の娘2人がめちゃくちゃ泣いてました。実の家族には全く興味を示さず父とは最期まであまり歩み寄れなかった感がありますが、そんな父にもあんなに悲しんでくれる程の絆を作った人達がいたんだ…とちょっと寂しいような気持ち悪いような変な気持ちになったのを覚えています。

不思議なもので、1番この国が嫌いで絶対長くいないと思っていた私が何故かこの国に落ち着いてしまった結果になりました。来たばかりの頃、高校では言葉も話せず、言葉が話せないから友達もできず、日本にいる友達に会いたくて、日本に帰りたい!と毎日泣いていたのを覚えています。友達からエアメールが届くたび、映画に行った、友達とアルバイトを始めた、海や遊園地に行ったと楽しげな様子や写真を見て、高校さえ卒業したら日本に舞い戻ってやる!と固く決心していた私(笑)

日本に住んでいた頃は、住んでる家はぼろで古くてお金がないのに、母の実家からのお金で新しい洋服や靴、おもちゃや身の回りの物もいい物で、ピアノも買ってもらい、習い事もそれなりにしてるというちょっとゆがんだ家庭環境でした。

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そしてこの国に来た高校時代は、本当に貧乏で、おこづかいももらえず、家族の唯一の月1度の外食はケンタッキーフライドチキンのサンドイッチセットという(^^;) 姉も私も、しばらくしてこの国の生活に慣れると、日本食レストランでアルバイトを始め、自分のこづかいをまかなうどころか家にもお金を入れてました。高校に行っても勉強なんか全く興味なく、16歳くらいで目先のちょっとしたお金を稼ぐ事に夢中になり。姉はそんな家庭環境でもちゃんと大学も自分で奨学金や学生ローンなどを利用しながら行きましたが、私は大学に行っても習いたい事もないし、興味もないし、だったらさっさと社会に出てもっとお金を稼ぎたい!って、将来をちゃんと考えられない、とにかくお金が欲しい、早く自由になりたいという気持ちだけがいっぱいの10代後半を送ってしまいました。

やりたい事がなかなか見つけられず、結局色々遠回りし、結婚して20代も後半になった後ITの専門学校に舞い戻り資格を取り、今の仕事に就きますが、過去を振り返ると私は結構な時間を無駄にしてしまったと思います。

自分が親になった今、自分の過去を振り返り、自分の子供達には勉強や遊びやスポーツや学校のクラブ活動や友達との楽しい時間など、そういう事に時間を専念するべきはずの期間は、親として精一杯守ってやらなくちゃと思っています。家族のレジャーや旅行にこだわるのも自分の過去にそういう思い出がないからというのもあります。この気持ちがある限り、私はどんだけ仕事で疲れても、ストレス溜まった~って思っても、働き続け、子供の宿題もフランス語の辞書片手に一緒に見て、習い事の出待ちも頑張れると思います。

1つはこんな私でも遅ればせながらやっと見つける事のできたやりがいのある好きな仕事のため、もう1つは子供達の未来のため。仕事ができる事、お給料を頂ける事に感謝しながら、新しく始まった新学年も頑張っていきたいです。

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