海外で働くー語学でネイティブに敵わないなら、別のスキルを身につけて対等になるべし
2016/09/25
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以前、海外で逞しく生きるコツとして、何回かのシリーズに分けて自分の経験してきた仕事探しやキャリアの為に通った学校の話を書きました。その経験から、私が本当に良かったと思える事や学んだ事を紹介してみたいと思います。
私の、以前の記事はこちらからどうぞ。
海外で働くー私が今の仕事をするようになったきっかけ、前編
海外で働くー私が今の仕事をするようになったきっかけ、中編
海外で働くー私が今の仕事をするようになったきっかけ、後編
海外で働くー私が今の仕事をするようになったきっかけ、続・後編
海外で働くー私が今の仕事をするようになったきっかけ、完結編
私はこの住んでる国の会社で働いてみたいという気持ちはずっとありましたが、この国にももちろん、日系企業は沢山あります。そして、現地採用で働いている人も知っています。
JETRO、日本領事館、日系会館を始め、みずほ、三菱東京UFJ、三井住友など大手の日本銀行、三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅などの商社、JTBやHIS、近鉄などの大手ツアー会社、キャノン、パナソニック、オムロン、エプソンなどのエレクトロニクス系、そしてトヨタ、ホンダや車のベアリングなど部品を扱う自動車系、ヤマト運輸、日本通運、大阪商船などの運輸会社など、リストはどんどん続きます。
日本で似たような職種で働いた事がある方は、まずどんな日系企業が通える範囲にあるのか探してみて、その会社の現地採用を探してみるのもいいと思います。
私はこの国の会社で正社員で働きたい、それなりの収入を得たいと思った時に専門学校に行き、今の会社に入るまで100通以上の履歴書を色々な会社に送り応募しましたが、日系企業だけは試した事がありません。何故なら、私には日系企業は無理だと最初から視野に入れていなかったからです。
15歳でこの国に家族で移民した私は日本で中学までしか出ておらず、日本で会社で働いた経験ももちろんありません。敬語もうまく使えない、日本語で文章もビジネス用にうまく書けないだろうし、何より男の人を、駐在で来てる方を立てるサポート的な仕事のやり方が、日本を離れて長すぎる私に務まるとは全く思えなかったのです。お茶汲みとかね、気が利かないし、絶対空気読めないイタイ人となって浮きまくってそのうちクビ~みたいな流れになる事間違いなしだろうし。
違うと思った事は直の上司にもハッキリ言ってたまに言い合いにすらなる私は、この国の人達と働いてる方がやはり性に合っているんだと思います。ただ、領事館や銀行系はこの国の祝日と日本の祝日両方がお休みになると聞いて、それはめっちゃ羨ましいですがっ。
私の母は、お金持ちの家で生まれ育ち、婚前は働いた事がありませんでした。結婚して、私の父があれな人だったもんで、私が小学生に上がった後に40歳近くになって生まれて初めて外に働きに行くという事を経験しました。最初のパート先は家の近所に出来たマクドナルドでした。
最初は働く事自体がとても新鮮で、私達姉妹が店に行き母の揚げた熱々のポテトを食べたり、もらったお給料で私達を連れて喫茶店に行き、チョコレートパフェを食べさせてくれたりと楽しかったみたいですが、やはりそんな気持ちも最初の数年だけで、外で働いてお金を稼ぐのは楽ではありません。
東京に引っ越してからも、この国に移民してからもずっと生活を支える為に働き続けた母は、私達が小学生高学年くらいの頃からずっと、「手に職をつけなさい。自分1人の力でちゃんと生活していけるように。お母さんみたいにみじめな生活を送らないために。」と事ある毎に言っていました。
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私もやりたい事がなかなか見つけられず、20代後半まで母のその言葉を真剣に受け止めずふらふらして時間を沢山無駄に過ごしましたが、今は母の言ってた言葉の意味がとてもよく分かります。特に、この国の言葉を第一言語として完璧に話さない私達のような移民にとって、足りない英語力を賄えるスキルを持つ事で、この国で生まれたネイティブと対等に仕事が出来るようになるからです。
美容師、指圧マッサージ師、会計士、シェフ、パティシェ、薬剤師、エンジニア、プログラマー、レントゲン技師、医者、歯科助手、建築士、カメラマン、インテリアデザイナー、グラフィックデザイナー、バーテンダー、ペットのグルーミングをする人。または日本の生花、茶道、そろばん、武道などを専門に教えられている方。フラワーアレンジメント、ピアノやバイオリンの先生。電気や水道の工事が出来たり、ガーデニングや家の改装が出来る人。
日本で技術を身につけこの国に来てからも大いに用いてる方や、私みたいにこの国で学校などに行き取得した方もいますが、私が知ってる限り皆さん、この国で仕事探しに困る事なくイキイキと仕事して生活してらっしゃいます。
私のように、何がしたいのか、どんな仕事がしたいかずっと分からず時間を過ごしてしまい、やっと何か行動を起こさなきゃと思ってまず最初に試したのは、MSオフィスを習いに行く事でした。ワード、エクセル、パワーポイント、そして後からアクセス。
意外かもしれませんが、オフィスで働いていてもエクセルを使いこなせる人はそれ程いないのが現状です。今の仕事に就き、採用にも関わるようになり結構な人数を今まで面接してきましたが、履歴書にMSオフィス上級者ですと書いてあっても実際にテストさせてもらうと、ピボットテーブルやvルックアップさえまともに出来ない人が多いのです。私の働いている会社では結構どこの部署でも、エクセルが扱える程度の量のデータならエクセルに落としてレポートを作るのが当たり前なので、出来るのと出来ないのでは採用度がかなり違います。
もちろんマーケティング部などでは、パワーポイントでそういうデータや分析をスライドで綺麗に作りプレゼン出来れば尚上等な訳で。
私達夫婦は、学歴もなかったのでそれを補う為に職歴をつけようとまず派遣会社に登録しました。短期の仕事でも、こなしていけば大事な経験になり、履歴書にどんどん書いていけます。そして紹介してもらい雇われたら、今度は仕事ぶりで会社に気に入ってもらう。そうやって今の会社に、仕事に辿り着き、今の収入を得る事が出来ています。
もしこれから海外で暮らしてみたい、海外で仕事してみたい、でも日本でも別にこれといった経験や手に職がある訳でもなく、でも何かしてみたいと思ってる方がいましたら、こんなやり方もあるんだという事を参考にして頂けたら幸いです。
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