海外で生きてる私の暮らしと家計簿

生まれ育った日本を離れ、外国で暮らす私と家族の日々の暮らし、仕事、旅行、家計管理の事など綴ります。

4社の引越し業者さんに言われました、我が家は物がとても少ないらしい

      2016/09/25

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引越しをするにあたり、4社の違う引越し業者さんに連絡を取り見積もりを出してもらいました。ネットで口コミが多く評判のいい会社で、うちのエリアも担当してもらえる所をさくっと選ぼうとしたら思ったより多くて、結局その中でも特に評判のいい4社に絞り値段を出してもらう事にしました。

4社ともうちに来て中を見て回り、実際にどの位の荷物があるかを確認した後に見積もりを出してくれました。1社だけはその場でさっと書き出してくれましたが、後の会社は次の日にメールで送ってくれました。結果として、一昨日来てくれた最後の会社に決めました。

今まで30年引越し会社で働いてますっていうセールス担当の人や、社長自身が来て下さった所もありますが、家を全て見せた後に必ず聞かれた事が、「この家に何年住んでいるんですか?」でした。で、「5年です」って言うと、みんな決まって「なるほど。だから物が少ないんですね」って。「色々家具を置いて家を飾る時間もなく次の家に引っ越す事になったんですね」と言う人も。

1番最初の電話で5寝室の2階建て、地下室改装済みだと告げた時は12時間はかかると言ってた人達が、実際来て見てみると「一応8時間で出しておきますが、多分6時間もあれば」と言うんです、「思ったほど大変ではなさそうです」と皆同じ事言ってて、出てきた見積もりも皆最高で8時間(それもピアノがあるからという理由)、ミニマムで4時間って事でした。時間や人数、保険等は4社とも全く同じ内容で、後は本当に値段の違いのみだったので、最終的に決めるのは簡単だったな。

私は考えてみると、今まで1番長く同じ場所に住んだのは生まれてから東京に引っ越すまでの姫路での11年間で、後は全て4、5年単位で動いている事に気づきました。東京に4年、その後この国に家族で移民して親と一緒に4年、その後は家を出て、日本に行ったり来たりしながら姉と一緒に住んでたり、主人と暮らし始めた後も賃貸アパート2軒に合計9年、その後に家を買いましたがはやり5年毎に買い替えて引っ越してます。

家族が増える度に、ベッドや箪笥などの家具は少しずつ増えましたが、荷物は逆に減っていってるか、ずっと同じ量をキープしてるように思います。引越しする度にそれ程使わない物や必要じゃない物は処分しますし、子供の物は洋服を始め使わなくなった時点ですぐ人に回します。

今回の引越しでも、今までの5寝室から3寝室になるので行き場のないベッド2つをすでにお友達や同僚に譲り、今日もキッチンのテーブルと椅子4脚を友達夫婦が取りに来てくれました。家の中がどんどんすっきりしていきます。

私もずーっと昔、若かりし頃は色々な物を集めてました...行ったレストランのマッチを記念に集めてたり、高価な物でなくても時計やピアス、ネックレス、指輪などのアクセサリーはもちろん、バッグも季節や行く場所によって違うのを使いたかったし、洋服やジャケット、靴もそうです。後香水も集めてたな、日本を行ったり来たりしてた時は免税でミニボトルコレクションを必ず買っていたっけ。物に溢れた生活をしていて、その時の気分でちょっといいなと思ったらすぐ買ってました。

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話はちょっと変わるんですが、姉と住んでた頃に猫を2匹飼い始めました。もらってきた時はまだ8週間の子猫の兄妹で、私にすごくなついてました。ソファに座ると2匹がうまく場所取りをしながら両方私の膝の上に座って、夜寝る時も私のお腹の上や足の上で寝てましたね。そのうち彼氏が出来て(今は主人)遊びに来て隣に座ると、1匹は膝の上、もう1匹は必ず私と主人の間に入り込んで丸くなり、主人と私の間に隙間を作ってました(笑)

その後ちょっとして、大学を卒業してしばらく経っていた姉がこの国を離れる事を決めました。そしてその数ヶ月後に親の結婚生活がどうしてもうまくいかず母がノイローゼ状態になり、最終的に離婚する事を選び、日本に一旦長期で帰る決心をして。

姉の大学通勤に近いようにと一緒に借りていたアパートがその当時の私のバイト先からは不便だったので、それを機に思い切って引越しする事に決めました。大好きな母と姉がこの国を同時期に離れて行ったのが寂しく、精神的に色々重なってた時だったから、気分転換というか心機一転したかったんだと思います。

当時彼氏だった主人がお友達2人とバンを借りて引越しを手伝ってくれたんですが、3階建てのアパートで、家のドアと外に出る裏口のドアを開けっ放しにして荷物を運び出していたんですね。どれくらい時間が経ったのかわかりませんが、しばらくしてふと、猫達の姿が見えない事に気がつきました。

自分でする初めての引越しで、猫達を部屋かバスルームに入れておくとか、猫ハウスに入れておくとかそこまで気が回らなかったんですよね。で、名前を呼んでももちろん応答なしで、アパート中何処を探してもいない。

もう私、見事にパニクりました。泣きながら名前を呼んであちこち探し回って。裏口のドアを開けっ放しにしていた主人をめちゃくちゃ責めて。母と姉がいなくなって、その上大切な家族の猫達までいなくなってしまい、私はこの国でひとりぼっちになってしまった、みんな私から離れていってしまったってもう感情のコントロールが効かなくなって、思いっきり取り乱してしまったんです(父親の事はハナから数に入ってませんでしたね...汗)

あまりに泣き叫んで収拾がつかない私に主人が気を使ってくれ、そこで引越しは一旦中断となり、お友達は今までバンに詰めた分を乗っけて帰り、次の日まで待ってくれました。ごめんね、友達。本当に悪い事したよなー。

色々あったからね...ネイナンつらかったよね、これから外も2人で手分けして探そう、見つかるまで毎日何時間でも探そうとなぐさめてくれる主人の言葉を聞きながら、何とか泣き止み落ち付きを取り戻してきた私、何処かからかすかに「ニャーン」と聞こえてくる声をキャッチ!名前を呼ぶと、「ニャーン」何度も応答してくれるんだけど、あまりにも声が遠くて何処にいるのかわからない。やっと突き止めた場所がキッチンの冷蔵庫の後ろで、私達が冷蔵庫をずらすまで奥に2匹丸まって座って鳴いてました。

私、猫達を失った、引越しのバタバタする音が怖くて外に逃げて行っちゃって、もう戻ってこないと思ったその時にすごく自分を責めました。怖がりのあの子達に気をつけて、寝室かバスルームにおもちゃと一緒に入れてドアを閉めておくとか色々方法もあったのに、物を運び出す事に気をとられて。私にとって大切なのは物じゃないのにって。

そして、あの子達がもしまた戻って来てくれるなら、こんな荷物全部いらない、今このアパートにある全ての物と引き換えにしてもあの子達に戻ってきて欲しいって真剣に思ったんですよね。そしたら、か細くニャ~って(笑)

それ以来、私は「動かない物」に対して興味がどんどんなくなり、執着しなくなりました。欲しいと思う気持ちがあまりなくなり、買い物する時間を面倒くさいと思うように。ある物は大切に使う、でもなかったらなかったでも困らない。だから、欲しいとか使ってくれるという人がいたらどんどん回すし、何より欲しい物が以前よりぐっと少なくなりました。

唯一日本では買い物が楽しく色々回りたくなりますが、それでも子供達の物、お土産や食べ物や毛染めなどの消耗品が殆どで、必ず使うものや食べるものに限るかな。子供達が家の中で走り回るから危ないので家具も必要最低限しか置きたくないし、足りなくなったら大きいのを買う代わりに今のを譲ったり処分したりして物を極力増やしたくないんですね。

私がこんな調子で買わないもんだから、主人や母や姉や友達、あげくに義母や主人の叔母までもが色々プレゼントしてくれるんですが、プレゼントされるとそれがあるから余計にまた自分で買わなくなるんですよね。この前もらったしこれがあるから別にいらないってなっちゃう。

もちろんかわいい物やきれいな物を見ると「あ、かわいい♪」「素敵だな」と素直に思うし、いいなーと思う。最近いいなと思ったのが、下の子の幼稚園の先生が履いていた、薄紫のUGGのブーツ。後ろがリボンで結ぶ様になっていて、お洒落でかわいかったです。でも私には今まだ履けるブーツがあるし(姉が6年前に履いてきて置いていったもの 笑)、これが穴が開いたりして履けなくなったら買おうかなと今から楽しみにしています。あ、でもその前にもしまた姉か誰かがブーツをプレゼントしてくれたら...また買うチャンスを逃すんだろうな、きっと。

とか何とかいいながら、今回の家は久しぶりに私の物欲がかなり刺激されたので買っちゃいましたけどね。主人には、普段は全然買わないくせに、いざネイナンが欲しいって言い出すのは値段のケタが違いすぎて怖いと言われます、確かにそうかもな。家とか、リゾート会員権とかタイムシェアとか(笑)

あ、その後猫達を連れて3回引っ越しましたが、あれで懲りて毎回かなり気を使ったな~、もう上げ膳据え膳で(笑)14歳と15歳まで生きてくれました、今でも大切な思い出だし、奴らのおかげで私にとって本当に大切な事に気づかせてもらったような気がします。

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